先日の記事で竹酢液のオススメな活用法についてまとめましたが、今回は竹酢液ともかかわりの深い 竹炭 (たけすみ・ちくたん)の 効果 について見ていきたいと思います。
弊社では創業時より長年にわたり日本全国の生活協同組合(生協)を通じて竹炭の販売を行ってきました。その中でよくご質問いただく内容や販売時にお伝えしている使い方などをまとめていきます。
竹炭の効果
まず最初に竹炭についての効果や特徴を見ていきましょう。


代表的なものとして下記のようなものがあります。
- 臭いの吸収(消臭・脱臭)
- 不純物の吸着
- 調湿・除湿効果
- 調理、飲食
- 200種類以上のミネラルを含有
- 水質浄化
- 土壌改善
秘密は竹炭の多孔質構造にあり
竹炭には数えきれないほど無数のミクロレベルの穴があり、これを多孔質構造と呼びます。この構造のおかげで表面積が広く様々な物質を吸着する効果があります。


イメージとしては中身がスカスカ状態のスポンジやハチの巣のような構造に似ています。竹炭はもっと目の細かい穴で構成され、穴の一つ一つの表面が臭いや物質を吸着してくれるんです。
この多孔質構造こそが竹炭効果を支える重要なポイントなのです。
この多孔質構造における表面積が多いほど竹炭としての機能が高いということになります。ちなみにこの表面積は竹炭を製造する際の焼き上げ温度が800℃~850℃以上のときに最大になるといわれています。
ちなみに私たちが運営する通販サイト日本のいいもの.jpで販売している竹炭は電気炉を使って850℃以上で焼き上げているものになります。








また原料となる竹には孟宗竹(モウソウチク)という竹炭に最も適しているといわれる種類を使用しています。


しっかりとした効果が得られるようにまずは竹炭を丁寧に洗浄していきましょう!
竹炭は使用する前に洗浄しましょう
ここから具体的な使い方や活用方法を見ていきますが、その前に竹炭の効果を最大限に発揮するために購入してそのまま使用するのではなく一度丁寧な水洗い、および煮沸消毒、天日干し乾燥をしてから使うようにしましょう。







竹炭の効果を活かしたオススメの使い方
洗浄が完了したら準備完了!家のなかのいろいろな場所で活用しましょう!
竹炭は様々な場面で活躍してくれますが、置いておけばそのまま効果を発揮し付けてくれるものではありません。


定期的に洗浄や天日干しなどを行い、交換時期がきたら取り換えて使用していくものになります。
ではそれらの注意点も含めて具体的な使い方を一つ一つ見ていきます!
竹炭 の脱臭や調湿 効果 を活用する
まずは最も代表的な使い方、脱臭、調湿です。
現在、竹炭を活用しているという方のなかでも脱臭や調湿目的で使っているという方は一番多いのではないかと思います。
テレビや雑誌などでも挙げられる活用方法の中でも最も有名な使い方ですね。


使う場所としては・・・・
- 下駄箱や押入れ、トイレに置く
- 米びつの中に入れる
- 冷蔵庫に入れる
- 車の中に入れる
- ペット用トイレに使う
などです。




脱臭、調湿に活用する場合は竹炭を不織布の袋や小さな器に入れて置くと良いでしょう。
メンテナンスとしては週に一度くらいのペースで下記の①の水洗いと③の天日干しを行い、6~12ヶ月で竹炭自体を交換しましょう。
ちなみに使用後の竹炭は土に戻すと土壌改良に役立てることができたり、燃料用として使うこともできます。


野菜の保管に使う
冷蔵庫の野菜室に竹炭を置くことによって腐食しにくくし、鮮度を長く保ってくれます。


野菜室に使用する場合は冷蔵庫のサイズによっても変わりますが、200~300gが使用適量です。2週間に一度くらいのペースで下記洗浄手順の①~③をし、2~3ヶ月で交換しましょう。







竹炭をお料理に活用する
ご飯に使う
ご飯に竹炭を使うことで炊き上がりがふっくら炊ける上、保存時には黄ばみの防止にもなります。


この場合の使用適量は5合の炊飯に対して竹炭を2片程度になります。
使い方としては週に1度は下記図の①~③の洗浄を行いながら2~3ヶ月で新しい竹炭と取り換えてください。







ぬか床に使う
竹炭をぬか床に入れることにより味がまろやかになります。


この場合もごはんと同様で使用適量はぬか床一つにつき竹炭2片程度になります。
この使い方においても週に1度は下記図の洗浄①~③を行いながら2~3ヶ月で新しい竹炭と取り換えてください。







油の酸化を防ぐ
天ぷらをする際、油の温度が高くなる前に竹炭を入れておきます。すると次回油を使用する際に、竹炭が油の酸化を防いでくれるため、カラっと揚げあがります。


油が汚れてきて廃棄する際に竹炭も一緒に処分しましょう。
この使用方法はご飯や、ぬか床の使い方とは異なり、繰り返し竹炭を使うことができず、1回のみ使用できる使い方となります。使用後は油と一緒に処分してください。








竹炭を飲料水に活用する


水道水の中に竹炭を入れておくことによってカルキなどの悪臭や不純物を一夜で吸収、分解してくれます。


ボトルやポットの中に1リットルに対して2片程度入れておくことでミネラル補給をすることもできます。
この使い方をする場合注意することがあります。竹炭を投入した水やポットのお湯は必ず1~2日を目安に使い切ってください。
飲料水に使用する場合も週に1度は下記図の洗浄①~③を行いながら2~3ヶ月で新しい竹炭と取り換えてください。







竹炭をお風呂に使用する


お風呂に竹炭を400gほど入れることで温浴効果が得られ、手や足先などの血行が良くなったり筋肉や関節がほぐされて体の疲れをとる効果があります。体が良く温まるため湯冷めがしにくくなります。
また入浴後の浴槽に湯垢が付きにくいため清掃の負担を軽減することもできます。
入浴に使用する場合は週に一度は洗浄手順③の天日干しをして使用してください。回数にして約100回程度使うことができます。


花瓶や水槽の浄水に使う
飲料水に使う場合と同じく竹炭の悪臭や不純物を吸収、分解してくれる機能を使って水槽や花瓶の水を良い状態に保つことができます。


花瓶の水に使う場合は1~2片程度入れることで不純物が取り除かれ水が腐りにくくなると同時に竹炭のミネラル成分効果で花を長持ちさせてくれます。
水槽に使用する場合の使用適量は水槽のサイズによりますが、横幅が50cm前後の水槽で400g~500g、100cm前後の大きさでは800~1kgになります。ちなみに水槽の中で竹炭が欠けて水が汚れるのを避けるため使用する際は網袋等に入れてから投入してください。
どちらで使用する場合も2週間に一度は下記図の①~③の洗浄を行い、2ヶ月で新しい竹炭と取り換えてください。







まとめ
今回は竹炭のオススメの活用方法をまとめてみました。
竹炭の魅力を活用するには定期的な洗浄や煮沸、天日干しなどの管理や時期がきた際の取り換えが重要です。
よく「脱臭対策として置いています」と玄関などに置かれているものを見かけますが、置きっぱなしでは一定期間過ぎると意味がなくなってしまうんですね。
現在、竹炭を使っているという方もこれから使うという方も一度原点に戻って使用適量や管理方法を確認してみるのもよいのではないでしょうか。








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