珪藻土とは どんなものかご存じでしょうか?
「けいそうど」皆さん一度は耳にしたことがある名称ではないでしょうか?
現代の生活の中でもバスマットやコースターなど吸湿を目的した場面で幅広く活用されています。


本投稿では 珪藻土の素材や特徴、魅力、また身の回りでどんな使われ方をしているかなどを詳しく見ていきたいと思います!
昨今では中国製の珪藻土製品にアスベストが使われていたという報道もありましたのでこれから珪藻土製品を使ってみたいと思っている方は参考にしていただけたらと思います。
珪藻土とはどんな素材なの?
珪藻土とは藻類の中の一つである珪藻(けいそう)の殻の化石からできる堆積物(たいせきぶつ)です。


ちなみに堆積物(たいせきぶつ)とは小石や砂、泥、鉱物、生物遺骸、火山灰などの火山噴出物、水中の溶解物などが水中、大気中の特定の場所に積み重なったものを指します。


珪藻が死滅後、水底に沈んでいき、有機物が分解され後、最後に殻のみが残るという感じです。その後、珪藻の化石となり、そのかたまりこそが珪藻土と呼ばれるものです。
その多くが白亜紀以降の地層から出てきています。
出典元:wikipedia
珪藻土の特徴
珪藻土の一番大きな特徴は多孔質構造です。肉眼ではわかりませんが拡大するとスポンジのような構造になっています。
以前の記事で紹介した竹炭と同じようにマイクロメートル(10-6m)単位のとても小さな孔が無数にあいているため、吸水性や保湿性に優れています。ちなみに消臭性や調湿性、保温性、断熱性なども持っています。
このような特徴からコースターなどの吸水性グッズ、BBQなどに使われる七輪などなどさまざまな製品の材料として用いられています。
また外見の特徴として、採取する場所によって様々な色味があるのもポイントです。
珪藻土とは どんな製品に使われている?
珪藻土の特徴をチェックしたところで次はどんな製品の素材として使われているのか一つ一つ見ていきましょう!
バスマット
珪藻土製品の中でも一番広く知られているアイテムなのではないでしょうか?前出の通り珪藻土の吸水性を活用した製品です。


昨今ではさまざまなタイプの珪藻土バスマットが販売されていますが、中国で生産されたものの中からでアスベストが使用されているものが見つかり大きな問題となりました。
国内の珪藻土製品は珪藻土のみをベース素材として製造され、樹脂やアスベストのような素材は一切使用しません。しかし中国ではアスベストの使用が禁止されていないため材料に使用されているケースがあります。
日本で製造された安心な珪藻土商品を知ってもらうために活動を行っている日本珪藻土日用雑貨製造協会は「耐久性を高めようとしているのではないか」と、推測しているようです。


同協会では厚労省の通達に基づき、加盟各社が珪藻土バスマット製品のアスベスト含有分析を行い、第三者機関の分析調査も加えて安全性を確認し宇部興産建材「なのらぼ」ブランドが展開する6商品、soilの「soil 」ブランドが展開する4商品を認定商品とし、認証マークを表示しています。
ちなみに私たちが運営する日本のいいもの.jpでは認証マークを取得している「soil」の正規品を販売しています。安心してご購入いただけます。


コースター
コチラも珪藻土アイテムとしては広く知られていますね。グラスの周りに付いた水滴を吸収してくれるというものです。


最近では色のついたものや、柄が印刷されたり、刻印してあるものなどもありますね。使用する際の注意点として、片付けの際、乾燥させてから片付ける必要があります。乾ききらない状態ですぐに重ねてしまったり、そのまま使い続けるとコースター自体の湿度が高い状態となり、カビが発生しやすくなります。
コースターを乾かしたいと思ったときには天日干しで乾燥させるのが良いです。


同じような使い方のアイテムとしては石鹸を置いておくソープディッシュなどがあります。
保存容器系
ここまでは板状のアイテムの上に載るものの水分を吸収するという使い方でしたが、密閉容器の中の除湿をするというタイプのアイテムもあります。


Soilのフードコンテナグラスはフタが珪藻土でできており、コンテナ内に保存されているものが湿気るのを防ぎます。
同じ発想からできているアイテムとしては珪藻土でできている茶さじやブロック状の珪藻土を保存容器に入れておけるドライングブロックなどがあります。
傘立て
こちらは玄関などに置いておき、雨の日に傘を持って帰ってきた際、差し込んで立てておくことで余分な水分を吸ってくれるというものです。


珪藻土の適度な重さで倒れにくい設計になっています。
日本のいいもの.jpで販売しているsoilのUMBRELLA STANDは長傘2本、折りたたみ傘1本が立てることができます。



七輪(しちりん)
秋のサンマと言ったら七輪の網で焼かれるサンマを想像するのではないでしょうか?そんな七輪も珪藻土からできています!珪藻土は除湿、調湿機能だけではなく、断熱性が高いことでも知られています。




手ごろなサイズ感と簡単に移動ができる軽さで屋内外問わず気軽に使うことができることから焼き肉などの飲食店から自宅の庭先、キャンプなどなど・・・さまざまな場面で活躍します。


ちなみ・・・
にこちらの七輪はsoilの製品ではなく日本のいいもの.jpで販売する石川県の(有)丸和工業が製造する七輪です。



ちなみに七輪の中には大きく分けて2つの種類があります。
珪藻土の塊から切り出して製造される「切り出し七輪」と珪藻土を粘土状にして型に流し込んで製造する「練り物七輪」です。
切り出しで製造されるタイプはひび割れしにくいなどの耐久性や優れた断熱性能、保温性があり、練り物七輪と比較して重量も軽いです。
しかし一つ一つ珪藻土の塊の中から削り出す工程を経ているため製造に時間がかかります。したがって販売価格も高めになります。
出典元:CAMP HACK
珪藻土製品のメンテナンス
前出のコースターの紹介でも触れましたが、 除湿、吸湿を目的とした珪藻土製品の使用には少々メンテンナンスが必要になります。詳しく見ていきましょう。
基本は天日乾燥
前出の通り、珪藻土は多孔質構造の小さな孔が水や湿気を吸い取っています。なので理屈では珪藻土製品内に水分が溜まっていくことが予想されます。
そんなとき、どうやって乾燥させれば良いか?
ズバリ天日干しです。


汚れやシミがついたような場合には、漂白剤を塗って、60秒以内に流水で洗い、その後はしっかりと天日乾燥させてください。フードコンテナのような食品を入れるものは特に完全乾燥が必要です。
一見、乾燥したように見えても珪藻土内部に残っている場合もあるので、必ずしっかりと乾燥させてから使うようにしましょう。
珪藻土バスマットのメンテナンス
珪藻土のバスマット製品について長期間使っていくと水を吸わないと感じる時が来ます。
これは毎日同じような場所に人の肌が触れることによって皮脂や油が表面にある小さな穴を塞いでいき、水を吸わなくなっていくわけです。


対処法としては泡状の漂白剤を吹きかける、または#240程度のサンドペーパーでこすることで改善します。
またバスマット製品の乾燥については天日干しすると反ってしまう可能性があるため陰干しなどで乾かしましょう。ちなみに沿った状態で使用すると割れる可能性があるため注意が必要です。


よくある質問として水洗いの可否について聞かれますが、基本的に水洗いは不可です。
また石けんを使って洗えるかという問い合わせもありますが、珪藻土の表面が目詰まりを起こしてカビの原因につながるため使用しないようにしましょう。
まとめ
今回は私たちの身近な素材「珪藻土」のアイテムについて特徴やメンテナンス方法をまとめてみました。
今回紹介させていただいたメンテナンス方法は日本のいいもの.jpで取り扱うブランド、soilのアイテムのメンテナンス方法を紹介させていただきました。
soil製品以外を含む全ての珪藻土製品に対応する内容ではありませんのでその場合は参考程度にご覧いただけたらと思います。
ではまた次回の記事でお会いしましょう!
出典元:soil





