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【解説】 丹後ちりめん と セリシン

【解説】 丹後ちりめん と セリシン

【読了時間:約 8 分】

今回は前回の セリシン の記事に引き続き セリシン が生まれる背景にある 丹後ちりめん の特徴や製造方法などについてまとめてみたいと思います。

丹後ちりめん とはどんなモノ?

みなさんは 丹後ちりめん をご存知でしょうか??

丹後ちりめんとは京都府の北部、丹後地方で作られている長い歴史を持つ絹織物です。

京都の風景画像

丹後地方では日本国内の約1/3の絹糸を消費しているといわれ、和装地としては日本国内流通の6~7割を生産しています。

丹後ちりめんの生地画像

独特の凹凸が印象的ですよね。

私達が運営する日本のいいもの.jpでも長く丹後ちりめんのアイテムを取り扱っておりますが、念珠袋がロングセラーアイテムとなっています。

独特な凹凸はどのようにして生まれる?

丹後ちりめんを見てすぐ目につくのはやはり独特な質感である表面の凹凸・・・

丹後ちりめんのシボ部分の拡大画像

この凹凸はどのように作られているのでしょうか?

考えてみたことありますか???

その答えは・・・

1メートルあたり3,000回程度の強い撚り(ヨリ)をかけた糸、撚糸(ヨリイト)を使って織っているからです。

撚り(ヨリ)ってなに?

「撚り」。

なかなか普段使わない言葉なのでピンとこない方もいるのではないでしょうか?

撚り(より)とは「捻じり合わせる」ことの意味です。

つまり材料として使用される糸はものすごい勢いでねじられながら糸が合わされているということです。

ねじれや撚りを連想させるイメージ画像

さらに・・・

この強く撚りをかけた糸で織物を作った後、精錬(せいれん)という作業で「セリシン」という成分を取り除くことで収縮し、その戻ろうとする力でシボと呼ばれる表面の凹凸ができるわけです。

なるほど。って感じですよね。

ちなみに余談ですが「腕によりをかける」、「よりを戻す」などの言葉の語源はこの「撚り」から来ていると言われています。

丹後ちりめんの「シボ」

先述の通り丹後ちりめんの表面にある凹凸をシボと呼びます。

丹後ちりめんの表面拡大画像

シボはシワを防ぎつつ、やさしい手触りを実現する大切な役割を果たしています。

また凹凸が生地に当たる光を乱反射させるため、味わい深い色合いと絹独特の光沢も際立たせてくれるのです。

シボを生むこの技法は近年、絹だけではなくレーヨン、ポリエステルといった化学繊維にも使われているため、場面や使用シーンの幅を広げながら時代のトレンドに合った応用が進められています。

丹後ちりめん 300年の歴史

独特の質感が魅力の 丹後ちりめん ですが、その技術が本格的に丹後に導入されたのがは1720年~1722年と言われています。

丹後地方を代表する観光地、天橋立の画像

1717年頃、高品質な絹織物として丹後精好(タンゴセイゴウ)は広く知られていましたが、同じ京都の織物、西陣織の人気拡大で徐々に産業が衰退していったそうです。

その後、 絹屋佐平治、木綿屋六右衛門、手米屋小右衛門、山本屋佐兵衛などの丹後ちりめんの歴史において創業者と呼ばれる重要な人物たちが西陣織の技術を研究、習得し、門外不出とされていた撚糸技術を丹後地方に持ち帰ったのが1720年~1722年とされています。

京都の夜景画像

その後、丹後ちりめんは地場産業として少しずつ広まり、1726年~1728年には京都の中心に取引問屋を持つにまでなり、1730年京都で起こった大火事で西陣織の織機が大量に消失、供給量が激減したことをきっかけに丹後ちりめんが一気に発展したといわれているそうです。

1720年から数えると

今年2020年でちょうど300年、節目の年にあたります。

近年では海外での展開も活発に行われています。

パリのエッフェル塔の画像

2017年にはパリ・オートクチュール・コレクションではフランスのブランドON AURA TOUT VU(オノラトゥヴュ) が丹後産の生地で制作したドレスを発表、翌年にはパリで行われたコレクションショーにて披露された衣装にも丹後地方の織物が使用されたそうです。

国内での動きとしては2017年4月に文化庁が文化遺産保護制度として取り組む地域の歴史的魅力や特色を通じて日本文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」に「丹後ちりめん回廊」の一つとして認定されました。

ちなみに丹後ちりめん回廊とは・・・

ちりめん産業とそれに関連する史跡や文化産物など48項目で構成された文化財の総称です。

丹後ちりめん と セリシン の関係

さて、 丹後ちりめん の解説が少し長くなってしましたが・・・

スキンケアのイメージ画像

ここからセリシンについて触れていきたいと思います。

先述の通り、撚糸で織った生地を精錬(せいれん)するわけですが、この作業で生地からセリシンを取り除きます。

ちりめんの製造工程においては不要な セリシン ですが、先日の記事にも書いた通り、スキンケアにぴったりな魅力がギッシリと詰まっています。

お肌には良い成分がたっぷり

お風呂でのスキンケアのイメージ画像

そもそもまゆは蚕が羽化するまでのすみかであり自然界の強い日差しや雨風から内部の小さな命を守りながら成長するまで快適に過ごせるような機能が備わっています。

セリシンは、そんなまゆの糸を構成する天然タンパク質成分の一つで、人の肌が持っている、天然うるおい成分にとても近いため、肌にやさしく、なじみやすく、保護膜をつくり肌のうるおいを守ってくれます。

まゆのイメージ画像

ボディー全体の乾燥によるカサカサ肌や粉ふき肌、荒れ性、お肌の弱い方にオススメです。

まとめ

今回は丹後ちりめんの概要とセリシンとの関係などをまとめてみましたがいかがでしょうか??同じ京都の西陣織との関係性など個人的にはとても興味深い変遷でした。

丹後ちりめんの歴史が長く、内容も濃いためまだまだ書ききれないエピソードがたくさんありますが、この辺はまた別の機会に投稿したいと思っております。

本記事がセリシンについて調べている方やセリシンと丹後ちりめんの関係を調べている方の参考になれば幸いです。

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